第3章 正しいと思う方を
――アリアへ
アリア、これを読んでるってことはあたしはもうこの世にいませんね。
っとまぁ、常套句は置いておいて。
ごめんね、アリア。あなたを1人にさせて。あなたともう一緒にいられないことが1番の心残りよ。
でも、あたしは調査兵団に入ったことは後悔してないわ。兄さんの夢を叶えるためだもの。後悔なんてするはずがないわ。
もちろん死ぬのは嫌だけど。
ねぇ、アリア。あたしがいなくなってもちゃんと生きるのよ? なんだかあなた、あたしがいなくなったらショックで死にそうだもの。それだけはやめて。
ちゃんと生きて、調査兵団として頑張って、アルミンと海を見てね。
もう1枚遺書があったと思うけど、それは母さんに渡しておいてほしいの。そしてこう伝えて。
親不孝な娘でごめんなさい。って。
こんなこと、あなたに言わせたくないけれど。お願い。
アリア、あたしと友だちになってくれてありがとう。あなたと会えてよかった。あなたのそばにいることができてよかった。
大好きよ、アリア。
愛してるわ、アリア。
あなたはあたしの親友よ。
じゃあね、アリア。こっちに来るのはゆっくりでいいからね。焦らないでちょうだい。絶対よ?
……元気でね、アリア。
――オリヴィアより