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雨上がりの空をあなたと〈進撃の巨人〉

第11章 生まれてきてくれてありがとう



⠀アリアの両足を押し開く。陰茎に手を添え、膣口にあてがう。


「リヴァイさん」

「なんだ?」

「手を、繋いでいてもいいですか?」


⠀アリアはおずおずと右手を差し出した。
⠀リヴァイは微笑み、その手を握る。指を絡め、決して離れないように。アリアは安心したように微笑むと、ちいさく頷いた。

⠀息を吐き、身を沈める。
⠀苦しさを逃すようにアリアはリヴァイの手を強く強く握りしめた。その手をしっかりと握り返す。自分がここにいることを伝える。

⠀アリアの中はやはり狭かった。指でさえキツかったのだ。膨れ上がった男性器などほとんど暴力に近い。それでもアリアは一言も「痛い」とは言わなかった。荒い呼吸を繰り返し、必死にリヴァイを受け入れようとしている。


「アリア」


⠀たまらず名前を呼ぶ。
⠀キスをしたいが、いきなり体勢を変えればアリアの負担になることは目に見えていた。


「アリア、」


⠀奥へ、進む。
⠀柔らかな肉壁が絡みつき、リヴァイの脳みそを茹であげる。
⠀額から一筋の汗が伝い、アリアの腹の上に落ちた。ぱたぱたと、いくつも落ちていく。全身を巡る血液が熱を持ち、体を燃やす。

⠀暑い。

⠀口を開けて息を吸う。
⠀陰茎が締めつけられ、ほんの少しでも気を抜いたら出してしまいそうだった。だが、もう少しだけ、あと、すこしだけ、


「っ、いッ、」


⠀すべてを飲み込み、アリアが痛みに呻く。⠀


「アリア」


⠀まだ入ったばかりだ。動いてはいけない。わかっているのに、頭の片隅はすでに煮えたぎり、冷静さを投げ捨てようとしていた。

⠀動きたい。彼女のこの薄い腹を内側から突き上げ、気持ちよくなってしまいたい。だが、あぁ、くそっ。


「リ、ヴァイ、さん」


⠀声に導かれ、顔を上げる。
⠀額に汗を浮かべながらアリアは笑っていた。苦しそうに、それでもひどく愛おしそうに。


「……悪い」


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