第11章 生まれてきてくれてありがとう
下着の上から股の間に手を入れる。まず膨らみがあり、もう少し奥へ進むと湿り気があった。
「なんだかむずむずするんです」
キスの合間に助けを求めるようにアリアは言う。
中指の先で濡れているところを軽くこするとアリアは小さな声を漏らした。それは息にも近いものだった。
初めての感覚にアリアの舌が引っ込み、顔が離れる。
「リヴァイさん、」
「痛くはないか?」
リヴァイの問いかけにアリアは何度か頷いた。
「でも、なんか、変なんです」
「変?」
「ぁ、リ、リヴァイさんが、さわってる、ところ」
優しく上下にこすっていくうちに下着はみるみる濡れていく。アリアの声色が変わり、感じる何かを逃すように口が開いていた。
キスしたくなるのを堪え、先を促す。今アリアが何をどのように感じているのか聞きたかった。
「どう変なんだ?」
「へん、からだが、ぴりぴりする、」
「それで?」
「それで、」
アリアのつま先に力が入って丸くなる。完全に体重を預け、縋りつくものを求めて自分を抱き寄せるリヴァイの左腕を掴んだ。
もう少し声が聞きたくて、指先を上へ向かわせる。
陰毛の膨らみを探り、ある一点を見つけた。それはすでにかたくなっていて簡単に見つけることができた。優しく、円を描くようになぞる。
「っひ、んぁっ、やだ、」
⠀浅く息を飲み、アリアは身を捩った。腹の奥に痺れが走って激しく震える。ぐぢゅぐぢゅと溢れる液体と布が音を立てる。開いた口からは涎が垂れ、絶え間なく与えられる快感にシーツを蹴った。
「気持ちいいか?⠀アリア」
⠀耳元に口を寄せ、わざと囁く。
⠀逃げようとする体を片腕で押さえつけて名前を呼ぶ。
⠀
「アリア」
⠀完全に逃げ場を失ったアリアはだらしなく口を開けたまま喘ぎ続ける。今自分がどうなっているのかすらわかっていない。頭に響く甘ったるい声は彼女の思考をどろどろに溶かし、初めて感じる気持ちよさは彼女の喉を勝手に震わす。
⠀下腹部はすでに熱と重さを持ち、ズボンを押し上げていた。リヴァイ自身もすでに限界に近かった。
「アリア」
⠀リヴァイはアリアの唇に噛みつき、下着の隙間に手を差し込んだ。