第105章 足りねぇんだろ?※/ジン
『これ解いてっ!』
あれよあれよという間にタオルで両腕を縛られてベッドに繋がれた。脚は縛られてるわけじゃないけど、間にジンがいるから閉じたくても閉じられない。バスローブはとっくにはだけている。
玩具を一つ一つ見ながら口元に笑みを浮かべているジン。
やばいやばいやばい……冷や汗がこめかみをとおって落ちていく。タオルを解こうと必死に手を動かすけどびくともしない。どんな縛り方したらこうなるのよ……!
「……全部使うか」
『っ……やだやだっ』
「うるせえな、大人しくしてろ」
両方の胸の先端、そして秘芽にローターを固定される。
そして、一気に振動が襲ってきた。
『っ!あああっ!』
しかも1番強い。背中が反る。
『ああっ、ねえやだっ!とって!』
「……10分イかずに耐えたら外してやる」
10分って……どうにかしないと。必死に快楽に溺れないようにいろんなことを考えた。組織のメンバーの女装姿とか、男同士で抱き合ってる姿とか……快感が薄れるような場面もちょっとあった。
「……あと5分」
いつの間にかそんなに経ったらしい。これなら耐えれるかも……なんて少しだけ見えた希望を、ジンは易々と打ち砕いてくる。
「ナカ、寂しいだろ?」
視界の端に見えたバイブ。先端が動くという、何ともよくできたアレ。
『やっ、ほんとに……っ!』
「使わねえとは言ってねえしな……っ!」
入口に当てられたかと思えば、すぐにナカに入り込んでくる。慣らしていないけど、ローターのおかげで充分に濡れたソコは簡単に飲み込んでしまった。
ジンがニヤッと笑った。
『んっ……あああっ!!』
いくら耐えていたといっても、快感は少しずつ溜まっていた。バイブのスイッチが入れられた瞬間、抑えていた快楽が弾けて呆気なく絶頂を迎えた。
「残念だったな」
『ああっ……ねえ、とめてっ!!』
「我慢できなかったじゃねえか」
『ごめんっ、ねえ、だからっ!』
「まだ使ってねえのもたくさんあるしな」
『あああっ!!』
バイブを奥に押し当てられてまたイッた。玩具は無情にも震え続けて、快楽は弾けた先からまた新しいものが積み重なっていく。
気持ちいいとしか考えられなくて、ただ喘ぎ声をあげる。でも、何かが足りない。
『ジンの、ほしいっ!!』
「……そう言えば終わるとでも思ったか?」