第85章 重なる影※
プツンとブラのホックが外された。緩んだ隙間から手が差し込まれて指先が胸の先端に触れた。
『んっ……』
鼻から抜ける声に慌てて口を押さえる。沖矢は楽しげに口角を上げた。
「ずいぶんと感じやすい身体なんですね」
『っ、う……ぁ』
するりと腕からブラが抜かれた。そして、胸の先端をキュッと摘まれる。その刺激に身体が少しビクついた。それに気づいたようで、強弱をつけて2本の指で弄られる。
「声、聞かせてください」
『あ……や、っ……!』
反対側の胸を舌が舐めていく。押さえきれなかった声が漏れて、両手で口を塞いだ。
「強情なのも、いつまで続くでしょうかね」
胸の先端を舌で執拗に攻められる。舌先でつつくようにしたり、時々吸い上げられたり。歯を立てられると一層身体が大きく跳ねてしまう。
「……少し乱暴にされる方が好みですか」
否定の意味で首を小さく振った。
「でも……こっちの方が反応がいいですし……」
『ん、う……!』
指で弄られていた先端をギュッと摘んで上へ引っ張られる。すぐに力は弱められたが、ゆるゆると擦られて腰が反応してしまうのが嫌でもわかってしまった。
「素直な反応は可愛らしい……」
耳元に顔が寄せられる。そして囁くように問われた。
「次はどうして欲しいですか?」
『いちいち聞かないでください……っ!』
「そうですか……では、こちらも触りましょうかね」
沖矢の手が太ももを撫でた。脚を閉じようとしても、内ももを撫でられるとどうしても力が抜けてしまう。力が抜けていく脚を沖矢の手が掴み開かされた。クロッチ部分に指が当てられ、それにすら反応してしまう。
「ちゃんと感じてくれているみたいで安心しました……脱がせますよ」
下着に手がかけられて脚から抜かれていく。外の空気に晒されて脚を閉じたくなるが、沖矢が脚の間にいるせいでそれはかなわなかった。
「……痛かったらすぐに言ってください」
『っ、あ……』
ナカから溢れた愛液を指がすくい上げて、秘芽に擦り付けられる。そのまま集中的に攻めれられると、手の隙間から押さえきれない声が漏れてしまう。
「そう、そのまま……もっと声聞かせてください」
『んぁっ……!』
2本の指が秘芽を摘んだ。脚も腰もガクガクと震えてしまうほどの快感に生理的な涙が浮かんできた。
「……ナカも触りますよ」