第78章 甘い※
「てめぇは何度も何度も……」
『ごめん……くっ、あ……』
ジンの左手が首にかけられ強く締められる。両手で引き剥がそうにも、それらはジンの右手が私の頭上に押し付けた。ジンの体が脚の間に入り込んでいるせいで、体もろくに動かせない。息ができないせいで、力もどんどん抜けていく。
「……奪われるくらいなら殺してやる」
『は、ぁ……ジン、っ』
どうにか絞り出した声も蚊の鳴くような声。目には涙が浮かんできて視界がぼやける。
こうして首を締められるのは何回目だろう。今までは途中で終わったけど、今回は本当に殺されるのかも……と半分くらい諦めて目を閉じかけたところで、首と両手の拘束が解かれた。
勝手に入り込んできた空気にむせていると、ジンの手が私の服にかかる。よろよろとその手に私の手を触れさせた。
『や、今日は……』
「悪いと思うなら黙って抱かれろ」
そう言われてしまえば抵抗するわけにもいかず。あっという間に服は全て取り払われた。でも、まだ身体には触れられない。ジンはただ、冷たい目で私を見下ろしている。
「……てめぇが本気で抵抗すれば、こんなもの付けられるわけがねえよな?」
『……』
「どうしてあの野郎に隙を見せる」
『別に隙を見せてるわけじゃ……』
「それならなんだ」
『……わかんないよ』
「……チッ」
『っ、う……』
舌打ちと共にジンの手が私の胸を強く掴んだ。痛いくらいに揉まれているのに、その中に快感を見出している。そして、ジンは私の体のいたるところに吸い付いて跡を残していく。いつもより強く吸われてるような……。
『ひあっ……』
空いていた胸の先をジンの舌が舐め上げた。その刺激に身体がビクッと反応する。そのまま先端を口に含まれて、更に快感が湧き上がってくる。胸を揉む力も徐々に弱められていった。
なんか、優しい……?
てっきり酷くされるものだと思い込んでた。前戯もそこそこにナカに入れられると思っていたのに、まだ胸を攻められているだけ。
『ジンっ……』
「……」
若干視線が合わさった。そして胸から顔が離された……が、今度は反対側の胸の先端がジンの口に含まれる。
『っ、や、もういいからっ……』
先程まで舐められていた胸にはジンの指が滑った。唾液のせいで与えられる快感が増していて、大きくなる刺激に身体の奥が疼いていく。