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【名探偵コナン】黒の天使

第74章 余裕なフリ※


ジンは自らの腕で顔を覆ったままピクリとも動かない。もう一度ゆっくり腰を上げてトン……と落とすと微かにうめくような声が聞こえた。その反応もうたまらない。

ジンの肌に手をはわせて、所々に唇を落とし時々舐める。

ジン、もう一回イけるかな、私もそろそろイきそう……なんてぼんやり考えて動く。こんなジンを見て調子に乗るなと言う方が無理な話だ。

でも、ちょっとやりすぎたみたい。

ジンの両腕が私の腰を掴む。急なことに顔を上げると、ものすごく不機嫌な顔をしたジンと目が合う。

『あ……』

「絶対泣かす」

『え……ひっ、あああ!』

下から思いっきり突き上げられて身体の芯を快感が突き抜けた。それだけで止まってくれるわけもなく、ガツン、ガツンと何度も突き上げられる。

『っ、あ!や、むり……イった、から……あ!』

何度かイかされてやっと止まったかと思ったのに、気づけば私がジンを見上げている。脚を大きく開かされて、やばいと思ったのも束の間。一気に奥まで抉られて、身体が反った。

『まって、むりぃ……っ!』

「……聞こえねえな、っ!」

『ひ、ああっ!』

シーツを掴んでただ喘ぐことしかできない。気持ちよすぎておかしくなりそう。涙で滲んだ視界にうつるジンの口から赤い舌が覗く。

『キス、ねえ、キスしたい……』

どうにかそう言葉にすれば、開けっ放しの私の口にジンの舌が入り込んでくる。それに自分の舌を絡めていると、また腰が跳ねた。ジンの口からも荒い息が漏れて、またナカにじんわりと広がる感覚が。

「……本当に学ばねえな、てめぇは」

言われたことがすぐに理解できなくて、ぱちぱちと瞬きをする。うーん、毎回毎回調子に乗りすぎだってことかな……そんなこと言ったってしょうがないじゃん。

『……ジンばっかり、余裕そうでムカつく』

「あ?」

『私ばっかり余裕なくて……いつもジンだけずるい。だから今日は余計に調子に乗った』

ジンは何も言わない……なんかまずいこと言ったかな。でも本心だし。

『ひっ、う……』

奥にグッと押し当てられる感覚にナカがぎゅうっと締まった。

『っ、あ、まって……』

「余裕か……」

そんなもんがあればいいな……なんてボソッと呟かれた気がする。でも、それを問い詰める間なんて与えられず、また快楽の波に包まれた。
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