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【名探偵コナン】黒の天使

第49章 衝撃の事実


どうしたらいい?上にその事を報告する?そうするべきだろうけど、若しかしたらこの子達にも何か危害が及ぶかもしれない……。

カランカラン

「蘭姉ちゃんいる?」

ベルの音とともに入ってきたのは……コナン君だった。

「あ、コナン君……あれ、お父さんは?」

「麻雀だって。さっき行っちゃったよ」

「また?遅くなるのかなぁ……」

「あ、亜夜さん……?こんにちは」

『こんにちは。覚えててくれたのね』

「まあね」

蘭ちゃんの隣に座るかと思って席を譲ろうとしたけど、小さく首を振って私の隣に座った。

「コナン君、何か飲む?アイスコーヒー?」

「あ、今日はオレンジジュース」

「はぁい。ちょっと待っててね」

梓さんがグラスに氷を入れていく。その音を聞きながらコナン君の方を見た。

『コナン君って今いくつなの?』

「い、1年生!」

『あら、それじゃ味覚がずいぶん大人なのね。普段はアイスコーヒー飲んでるの?』

「う、うん。ポアロのコーヒー美味しいから!」

『そっか』

コナン君は出されたオレンジジュースを一気に半分くらい飲んでしまった。そんなに喉乾いてたのかな……。

『……コナン君は新一君のこと知ってるの?』

「へっ?あ、うん、新一兄ちゃん親戚だから!」

『そうなの?じゃあ仲良いのね』

「うん!」

親戚か……それを調べたら何かわかるだろうか。

「あ、こんな時間だ。そろそろ帰らないと」

「うちもご飯の用意しなきゃ……」

園子ちゃんが時計を見上げて言う。話しているうちに結構時間が経っていた。私も帰らないと。

『お会計……この子達のも一緒に』

「えっ、ダメですよ!」

蘭ちゃんにやんわりと腕を掴まれる。

『いいじゃない。せっかく会えたんだし、少しくらい見栄はらせて』

「っ……じゃあ、またお茶しましょうね!」

『もちろん』

4人分の飲み物代を払い、梓さんのまた来てくださいの声に微笑み返しながらポアロを出る。

「じゃあね〜」

園子ちゃんはヒラヒラと手を振って帰って行く。

「それじゃあ……あの、本当にご馳走様です」

『気にしないで。またね』

蘭ちゃんとコナン君に手を振って帰路についた。

アジトに向かって歩いていると、見覚えのある白い車が横に止まった。

「……乗っていきますか?」
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