第46章 最初で最後※
『も、やだぁっ……!!』
「まだだ。飛んだら終わらねえぞ」
『っ、むりむり……う、ああっ!』
ジンの首にしがみついて何度も何度もイく。息も切れ切れだし、意識をどうにか飛ばさないようにするのもギリギリ。目をギュッと瞑るけど、歯はどんなに食いしばっても強すぎる快感に口が閉じなくなる。
「……ああと少し耐えろ」
『う、ん……』
その言葉に薄く目を開くと、ジンの顔がすぐ近くにあった。その顔も快感に耐えるように少しだけゆがんでいる。
『ね、ジン……』
「……あ?」
『好き、だよ……』
「……知ってる」
いつも通りの返事と共に、キスが落とされる。舌が絡むと同時に抽挿も早くなる。
「っ、は……っ」
『ん、あああっ!』
身体が大きく跳ねると、ナカにまた欲が吐き出される。それを全て受け止めるのでもう限界……ジンの首にしがみついていた手は離れて、ぼすんっとベッドに落ちた。
終わるまで意識飛ばさなかったし、もう眠いし……なんて思いながら目を閉じようとした。
「おお、寝るな、風呂入るぞ」
『むり、ねむい、ねる』
「……ナカに残ったまま寝るのか」
『……』
「俺は構わねえが」
『……入る』
そう答えると、怠そうに横抱きにされた。
『……何もしないでよ』
「……しねえよ」
『なに、その変な間』
すぐにバスルームに入って、降ろされそうになる。
『むり、まって、たてない』
「……ったく」
『えっ、や、自分でやる……』
「お前の指じゃ届かねえだろ」
バスタブの縁に腰を預け、脚を開かされる。そのまま指が2本、ゆっくりとナカへ入れられる。でも、快感の余韻が残る身体には十分過ぎるくらいの刺激。
『う……』
「……おい」
『動かしすぎ……っ!』
「そうしねえと全部出せねえぞ」
『そうかもだけどっ』
「じゃあ大人しくしてろ」
そう言って指が出し入れされる。
掻き出してるだけ……そう思おうと必死になっても、押さえた口からは吐息が漏れるし、何よりナカがまた濡れ始めて、自分でもわかるくらいに指を締め付けている。
「……なんだ、足りなかったか」
『違うし……馬鹿……』
「我慢してやったんだがな……」
『は……?や、何もしないって……』
「気が変わった」
『むりむりむりっ!馬鹿ぁっ!』
結局バスルームから出れたのは1時間後……。