第46章 最初で最後※
ジンの肩に両手を置いて、奥に全体重がかからないようにするけど、それでも息がどんどん荒くなっていく気がする。
『これやだ……っ』
「うるせえし、肩に体重かけるな、重い」
着たままだった上の服を乱暴に捲られて、雑に頭から抜かれた。その間も動かれていないのに、服を脱がされたことでジンの肩に回した腕が外れて、一気に体重がかかる。
『ひっ……う、ああっ!』
身体を反らせながらイった。なんて考えられたのはほんの一瞬。
『あ、やだ、イってる……からぁっ!』
腰をガッチリ掴まれて、上下に動かされる。既に何度もイってるのに意識が落ちそうな気配がないのは、間に挟まれた会話のおかげ……その分、気分の上がり下がりは結構激しいのだけど。
『ふっ、うう……あ、また……っ!!』
ジンの首にしがみついて、肩に頭を預けてただ揺さぶられる。快感の波は途切れなくて、思考もまともに動くことを止めようとする。
だから、目の前の首筋に噛み付いたとして、その後どうなるのか……その答えが出る前に、ガブッとその白い肌に軽く噛み付いてみた。
「……てめぇな」
薄らと残った歯型を舌で舐めて、また別のところに噛み付いて……ジンの呼吸が僅かに乱れるのが堪らない……。
「調子に乗りすぎだ……っ!」
『うっ、あああっ!!』
突き上げる動きは止まったが、かわりに1番奥にグッと押し当てられる。
首に回していた手を外して、腰を掴んでいる手を引き剥がそうとするけど、短い間隔で何度も絶頂の波がくる。
『ね、やだっ……!』
ジンの胸を叩く。すると、頭の後ろに手が回されて唇が塞がれる。すぐに舌が入り込んできて、それも相まって身体は震え続ける。
またベッドの上に倒される。体勢が変わって奥への刺激は一度途切れたけど……まだ終わりそうもない……。
『もうむり、だから……』
「それはお前だけだろ」
『ほんとに、しんじゃう……』
「セックスで死んだヤツなんか聞いたことねえな」
どうにか止まって欲しいけど、言い訳の言葉は浮かんでこない。でも、本当にそろそろやばい……。
「……あと一回」
『……ほんとに?』
「ああ、仕方ねえ……俺がイったら終わりにしてやる」
『まって、それって私は……』
「知らねえよ」
脚を開かされて、また奥に押し当てられる。
「……飛ぶんじゃねえぞ」