第44章 違うからこそ※
「こっちは相変わらず正直ですね」
『っ、う……』
先端を軽く弾かれて、身体の奥がまた疼く。2本の指で摘まれて、ゆっくりと擦られるとナカが更に濡れていく。
『もう、いいってば……っ!』
「駄目です。あと1回イケたら入れてあげますよ」
先端を触っていた指は下へ伸ばされ、ナカへ3本沈んでいく。胸に口が寄せられて、軽く吸い付かれる。
『あっ……んっ……』
「ほらまた。声聞かせてください」
特に意識してるわけじゃない。無意識に手が口を抑えるだけ……もちろん恥ずかしいっていうのもあるけど。
「……ちゃんと声出してくれないと入れませんからね」
『なにそれ……』
身体を弄るのを止めて、意地の悪い笑みを浮かべながらバーボンは言う。空いている手で口元にあった手をそっと退けられて、代わりにキスが落とされた。
「……手はそのままにしてくださいね」
『ああっ……!』
ナカの指をグッと曲げられて、それに反応してぎゅうっとナカが締まる。先端への刺激もまた始まる。
『ひっ、あ、やだっ……!』
「嘘ばっかり……ナカ締めてますよ」
先端に歯が立てられ、同時に舌で突かれる。自分でもわかるくらい腰が揺れた。下も、ナカだけじゃなくて秘芽も親指でゆっくり擦られる。
『ああっ、ねえまって……』
「……好きにイッていいですよ」
そう言って刺激が強くされる。そうすれば身体は簡単に達してしまう。
『んっ、う、あああっ!!』
腰がガクンっと跳ねて、全身を脱力感が包む。荒くなった息をどうにか整えようとする。
「可愛いかったですよ」
『……うるさい』
「拗ねてるところも」
『……』
これは何を言っても駄目だ。なんてぼんやり考えていると、捲られたままのトレーナーに手がかけられた。
「これ脱ぎましょうか」
有無を言わさずに上へと持ち上げられて、私も脱がしやすいように腕をあげた。
「……少し待っててください」
バーボンは一度上からどいて、またすぐに戻ってきた。手には開封済みのゴムの箱。
『……誰か連れ込んでる?』
「まさか。貴女と最後に使った時のままです」
中から1つ袋を取り出して、箱は枕元に置かれる。
「……ストックがないので5回が限界ですけど」
『……そんなにしなくていい』
「僕の好きにしていいんですよね?これが終わるまで付き合ってください」