第44章 違うからこそ※

そんなものわかるわけないから小さく首を振る。でも、バーボンはニヤッと笑った。

「すごく欲しがってる顔してますよ」

バーボンが舌なめずりをする。チラッとみえた赤い舌に身体の奥がまた疼く。そして、ナカに中指が入れられていくと同時に、秘芽に硬くした舌の先が当てられた。

『うっ、ああっ……』

口を抑える指の間から声が漏れる。ナカに入れられた指は、入口近くの上の方を刺激する。舌は秘芽を小刻みに突いてくる。

徐々に大きくなっていく水音。自分でもナカが締まってるのがわかる。

「手離して、声ちゃんと聞かせてください」

そう言われて手は離した。でも、ぎゅっと目を閉じて、唇を噛んで声を抑える。

すると、小さなため息が聞こえた気がした。何かと思って薄らと目を開ける。

『んああっ……！』

一気に指が3本に増やされ、奥まで擦られる。秘芽も舌の広い面で舐められる。

急に増した快感から逃れようと腰を引いた。でも、空いているバーボンの手が腰を掴んでそれを許さない。

『あっ、まって……イっちゃう……』

「……いいですよ」

『っ、あああっ！』

秘芽を思いっきり吸われる。舐められる以上の刺激に喉を反らせながらあっさりと達してしまった。

ナカから指が抜かれる。その僅かな刺激にも身体が震えた。愛液にまみれた指を目の前に差し出される。

「ほら、綺麗にしてください」

少し躊躇ったけど、指を1本ずつ丁寧に舐めた。口の中に広がる自分の味に思わず顔をしかめる。

チラッとバーボンの顔を見ると、少し赤くなっている気がする。下を弄ったことに興奮しているのか、今指を舐められていることに興奮しているのか……後者なら、と思ってフェラと同じように舌を絡めたり、時々吸ってみたり。

「もういいですよ」

口から音を立てて指が抜けていく。指と唇を繋いだ糸は少し伸びて切れた。

肩を軽く押されてベッドに倒れ込むと枕が頭を受け止める。部屋を照らす光に目を細めた。それを遮るようにバーボンが覆いかぶさってくる。

「そういえば、胸弄られるの好きですよね」

『……別に』

「すみません、反応がかわいらしくて夢中でした。ちゃんと触ってあげますから」

『……もう入れていいんだけど』

「駄目です」

トレーナーを捲り上げられて胸があらわになる。触られてもないのに先端はしっかりと主張していた。