第44章 違うからこそ※
ベッドに押し倒したい、なんて言ったくせに座ったままキスをして、ズボンのウエスト部分から手が差し込まれた。そして、そのまま下着の上から秘部をなぞる。
『んっ……』
「……前より感じやすくなりましたか?」
『わかんないっ……』
「声、抑えないでくださいね」
下着をずらして秘部に直接指が触れた。まだズボンも履いたままだけど、微かにクチュッと音が聞こえる。入口をゆるゆると指で刺激されると、また愛液が溢れてくる。ナカがヒクついてきた。
「ずいぶん欲しがってるみたいですけど」
『……んうっ』
指が1本、入れられた。抵抗もなくゆっくり飲み込んでいく。浅いところを弱い力で解される。まだ声は我慢できるけど、少しずつ息が荒くなっているのが自分でもわかる。
「脱がしましょうか」
ナカにあった指が抜かれて、一気にズボンと下着が脱がされる。急すぎて意識せずに腰を浮かせた。
脚から抜かれた服はバーボンの後ろに置かれる。そしてしばらく見つめあった。熱がこもったバーボンの目を見続けることができなくて思わず逸らす。すると、逸らした先にあったベッドの上をバーボンの手がポンポンと叩く。
『……なに』
「ここに座ってください」
『なんで』
「いいから」
腰を上げてベッドの上に座った。それより今の私の格好って……下は裸で身につけてるのはトレーナー1枚。全裸の方がまだマシなんじゃないかな……中途半端な格好って妙に恥ずかしい。
なんてことを考えているうちにバーボンは私の脚の間に。
『ちょっと……』
「痛いことはしませんから」
『そういうこと言ってるんじゃない』
「いいじゃないですか。初めてじゃないんだし」
どうにか閉じようとした脚は、バーボンが間にいるせいで閉じきれず。ベッドの上に逃げようにも、膝を掴まれてるからそこから動けない。
『ねえやだ……』
「前はいい反応してたでしょう?」
『……恥ずかしいから』
「知ってます」
『だから……っ、あっ……』
指が入口に触れる。上下に擦られるとナカが疼く。
「ははっ……どんどん溢れてきますよ」
『うるさいっ……』
入口を触る手とは逆の手が太ももの付け根に置かれる。そして、バーボンの顔が近づいてきて吐息を間近に感じる。
やめてほしくて、口を抑えて首を振った。
「……今、自分がどんな顔してるかわかりますか?」