第4章 下手くそ……※
初めて見る男性のソレは、経験がなくても十分大きいことがわかる。
『そんなの……入れたら壊れちゃ……っ』
言葉をキスで遮られる。舌が入り込んできて、口内をなぞっていく。
口を離したジンは、私の髪に指を通す。そして、目を合わせて言った。
「大丈夫だ、優しくするから……」
そんな言い方、ズルいじゃないか。普段はそんなこと言わないくせに。
待ってろ、と言って立ち上がり、箱を持って戻ってくる。
……ゴム、するんだ。
てっきりそのまま入れられると思ってたから驚いた。
「……んだよ、その顔」
『ちゃんと、付けてくれるんだって』
「当たりめえだろ。だって、お前は……」
『お前は……?』
その続きが言われることはなく、変わりにキスで口を塞がれる。
「……入れるぞ」
既に入口に当てられたそれに思わず身が固くなる。
「おい、力抜け」
そう言われても、力の抜き方がわからない。いつもどうしてたっけ……。
ジンはため息をついて、耳元に口を寄せ耳を舐める。
『あっ……』
一瞬、気が緩んだ。その時、入口のソレが中へ入り込んでくる。
『いっ!ああっ……!』
肉が裂けるような痛みが襲う。
「くっ……まだキツいか」
ジンの顔が歪む。力を抜こうとするけど、痛みが勝ってどうにもならない。
「ゆっくり息しろ……」
言われるがまま、息をする。ゆっくり吸って、ゆっくり吐く。だけど、力は抜けない。
「早いんだよ」
そう言ってキスされる。触れるだけなのにちょっと長い。苦しくなってジンの胸を叩くと唇が離される。
「息吸え」
そしてまたキスで口を塞がれる。それを何回か繰り返す。気づかないうちに力が抜けていたらしい。
ぐっとソレが奥に入れられる。再び訪れる痛みに、思わずジンの唇を噛んでしまった。
「チッ……いってえな」
滲んだ血を舐める姿も見惚れる程色っぽい。
『ごめんっ……でも、急に……』
「ああ、悪い……やっと全部入ったがな」
お腹の中の圧迫感は指とは比べようのないくらいで、だけどそれが嬉しいと思ってしまう。
「何笑ってる」
『怖かったけど、なんか、今嬉しくて』
そう言うとジンの動きが止まる。
すると、ソレが1度引き抜かれ思いっきり奥を突かれる。
『ああっ……まってっ……!』
「てめぇ、どうなっても知らねえからなっ……」