第39章 あと1年※
翌朝、異様な身体の重さのせいで目が覚めた。目の前にはジンの胸があって、私の背にはジンの腕が回されている。
『っ……あー、あー』
若干掠れてるけどちゃんと声が出た。よかった。それよりシャワー。
ジンの腕をそっと引き剥がし、重だるい身体に鞭を打ってバスルームへ。お湯に浸かりたい……そう思ってシャワーを浴びてる間にバスダブに湯を張る。
本当に加減ってものを覚えてくれないかな……いくら足りないって言われても、私の身体はついていけない。鏡に映る身体には、様々な色の濃さのキスマーク。消えかけているものや、昨日付けられたであろうもの。
そんな中でも必ず目に入る、肩と腹部の傷跡。生々しい感じはとっくになくなっているけど、それでも見る人が見れば銃弾によってできた傷だとわかるだろう。それを指で撫でていると、不意にバスルームのドアが開き、ジンが入ってきた。
『……もうちょっとで終わるから待って』
てっきりシャワーを浴びに来たのだと思った……普通そう思うでしょ?
『えっ、はっ?!ちょっと!んっ……』
壁に手をつかされて、腰を掴まれる。そしてジンの指が入口を数回なぞる。
「昨日、途中で飛んだろ」
『途中?!あれで終わりでしょ?!』
「言ったじゃねえか、満足してねえって……っ!」
『ひっ……うっ……!』
奥に一気に突き立てられて、膝の力が抜ける。腰を掴まれてるから倒れないけど、同時に逃げることもできない。しかも、ナカの感覚的にゴムついてないし。
立位はしんどい。体勢がとかじゃない。気持ちよすぎて。身長差がそこそこあるから、どんなにつま先立ちになろうと奥に与えられる刺激は変わらないし。
バスルームだから声も肌同士が当たる音もいつも以上に響く。昨日の余韻も抜け切ってないから私はすぐにイッた。私は、ね。
『もうやだ、はやくイッてよ……っああ!』
「もう少し……」
抽挿が速くなって、腰を掴む力も強くなって……そして、やっと……もちろんナカに出された。
ジンのモノが抜かれて、やっと終わった……と安堵したのも一瞬。今度は指が入れられた。
『んっ、なんで……っ!』
「掻き出さねえと困るのはお前だろ」
『んあっ……じゃあ、出さないでよっ……!』
掻き出された白濁はゆっくり太ももをつたって落ちていく。ていうか、毎回思うけど一発でこの量って……。