第4章 下手くそ……※
身体のいたるところにキスが落される。そして、先程とは違う優しい触り方。胸を揉む手も、太ももを撫でる手も、壊れやすい物に触れるかのような……。
そんな優しい刺激なのに、一度熱の引いた身体を再び熱くした。
『あっ……んっ』
胸を舌で撫でられて声が出る。ゆっくり中心に向けて舌が進むかと思えば、途中で舌が止まる。それを何度も繰り返される。なかなか先端には触れてくれない。
なんで……もっと気持ちよくなりたいのに。
ジンの方へ視線を向けると、ちょうど目が合った。
「んだよ……優しくされてえんだろ」
そうは言ったけど……物足りないなんて思ってしまう自分がいる。
「して欲しいことがあるなら、ちゃんと言え」
言いたいけど、どうしても恥ずかしさがあって口を噤む。
「言わねえならこのままだな」
再開される先端を避けた触られ方。
『いじわるっ……!』
「心外だな、十分優しいだろ」
そう言ってニヤッと笑うジン。
きっと私が何も言わなければ、焦らすようなこの触り方は変わらないだろう。それに耐えれる自信なんかない。
『先……触って欲しい』
視線を逸らして言う。顔から火が出るんじゃないかってくらい恥ずかしい。
「……次はもっと上手く強請るんだな」
『次……?ああっ!』
ジンの言葉の真意を確かめる前に待ち望んだ刺激が与えられる。
先端を優しく擦られて時々軽く摘まれる。舌でつつかれてちゅっと吸われる。
身体の奥が痺れる感覚……気持ちいい。
「……下、触るぞ」
そう言って空いた手が秘部に伸ばされ、割れ目を下から上へ指でなぞられた。
『んっ!ああっ』
クチュッと音を立てる。それにすら興奮を覚えた。
ジンの指は何回か上下した後、敏感な部分へ触れた。
『ひあっ……!』
ビクンと腰が跳ねる。布越しで触られた時より強い刺激にぎゅっと目を瞑った。
そのままそこを擦られる。ビリビリした感覚が身体中を駆け巡る。
『やぁっ……だめっ!』
「駄目じゃねえだろ」
ジンは指の動きを早くする。同時に胸の先端を舐められる。
『やっ……ああつ!おかしくなるっ……』
身体の奥から湧いてくる、今まで感じたことの無い感覚にぎゅっとジンの腕を掴む。
「……イケよ」
胸の先端を噛まれる。その瞬間、頭の中で何かが弾けた。
『あああっ……!』