第35章 溶けるくらい※

思考は全く働かず、必死に舌を絡めた。抽挿は止まる訳もなく、短い間隔で何度もイってる。両腕をジンの首の後ろに回して、どうにかしがみつく。

『も、やだ……イキたくない……』

「お前が勝手にイッてるだけだろ」

『ねえ、とまってっ……あああっ！』

ずっと喘いでるせいで息は切れてるし喉はカラカラ。身体は汗でしっとりと濡れて、おかげで肌がぴったりとくっつく。ジンの額にも薄らと汗が滲んでいる。

そして、イキ続けているとまたナカに熱を感じ、抽挿がやっと止まった。もういろいろ限界……。

ジンの身体に身を預けていると、耳元で少しだけ荒くなったジンの息遣いが聞こえる。

「……亜夜」

不意に名前を呼ばれて、身体がピクッと反応した。

『何……？』

「もう1回付き合え」

『うそ、まって……もうむりっ……！』

体力も何もかもが僅かしかない身体では抵抗できず、さっきとは逆にナカに入れられたまま押し倒される。

『はぁ、うっ……ああっ……！』

「……亜夜」

名前を呼ばれるだけ、それだけでナカがキュッと締まる。

『ねえ、もっと呼んで……？』

「亜夜」

『もっと……！』

「亜夜」

『……うれしい』

そう言ってどうにか笑顔をつくると、深くキスされる。そして、また同時に達した。名残惜しそうに唇が離れていく。

『ジン……大好き、だよ』

「ああ……」

ジンのモノが抜かれて、それを追うようにナカから2人の混ざった液が零れた。すると、立ち上がったジンに横抱きにされる。

『えっ、ちょっと……』

「そんな状態じゃ休めねえだろ……風呂入るぞ」

『1人で大丈夫……！』

「そんだけ体力あるならもう1回いけるか？」

『……無理です。すみません』

何かされるんじゃないかって警戒したけど、ナカに残った液をかきだして身体を洗ってくれるだけだった……指を入れられたから軽くイッたんだけど。

お風呂から出ればすぐに眠気が襲ってくる。バスローブは着れる状態じゃないので裸のままベッドに入った。

『……大好き』

「……ああ」

ちょっとだけ寂しくなってジンから顔を逸らす。でもすぐに頬に手が添えられて目を合わせられる。

「……亜夜」

『何？』

「俺は……愛してる」

ああ、私……こんなに幸せでいいのかな。