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【名探偵コナン】黒の天使

第33章 逃がさない※


『ひっ……うあああっ!』

「っ……抱かれてた割に狭いな」

痛くて仕方ないのに抵抗できない。グッと奥に押し進められていくソレに快楽なんて微塵もない。涙が浮かんでこぼれ落ちていく。

一際強く押し付けられて、ソレが全て埋められたことを察した。

涙が止まらない。それは痛みのせいだけじゃない。

やっと腕に力が入ってきた。手錠をされてるとはいえ、ベッドに括り付けられているわけではない。まだ怠さの残る腕を持ち上げて、ジンの胸板を押した。下がヒリヒリと痛む。

『やだ、やめて……』

「だったら素直に吐くんだな」

そう言うと抽挿を始めた。痛い、痛い、痛い……喘ぎ声とは程遠い、呻くような声しか出ない。せめて胸とか他の場所を触ってくれれば、その痛みもマシになるかもしれないのに……キスすらされない。

「っ……こんなに酷くされても濡れるんだな」

『んっ、やだ……あっ』

さんざん教え込まれた快楽を、身体は簡単に忘れようとはしないらしい。ジンの言葉を肯定するかのように、呻き声には艶が出て、ナカはじんわりと濡れ始める。

バーボンが上書きしかけていた部分を、易々と違う色で塗りつぶしていく。痛みは快楽に変わっていくのに、涙は止まらない。

『やだ、やだっ……』

快楽を受け入れたくない。でも、手錠で繋がれた両手では思うように抵抗できない。手錠の輪が擦れて手首もヒリヒリする。

意志とは裏腹に十分濡れたそこは、パチュンパチュンと卑猥な音を立てる。

「……1ヶ月、ろくに連絡も寄越さねえで誰と一緒にいた?誰に抱かれた?」

『ああっ、そこやだっ……!』

腰を掴まれて抉るように突かれる。思考が飛ぶほどの刺激はすぐに限界を迎えた。

『んっ、だめっ……イクっ……ああっ!』

「答えろ」

『やっ!だめぇっ、イったばっか……あああっ!』

達したのに、抽挿は止まらない。途切れることのない快感に、すぐに次の限界が来る。

『ねぇっ、止まってっ……!』

必死に手を動かしても、手錠の鎖がガチャガチャと音を立てるだけ。

「答えたら、これは外してやる」

そう言って、私の両手は頭の上で押さえつけられた。不敵に笑ったジンの顔は胸に寄せられて、そこにあるキスマークに噛み付く。

『うっ……いたっ……!』

「さっさと答えろ」

『んあっ……わかったからっ、止まってっ……!』
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