第26章 上書き※

ここまできたらどうせ後悔するんだから。そう思って意地でも抵抗し続けよう……と歯を食いしばった矢先、あらわになった胸の先をギュッと摘まれる。

『んんっ！』

口を開くのはなんとか耐えたけど、そのままグニグニと力を込めて擦られる。痛いけど……気持ちいい。

「……ああ、そういえば」

唇が離れジンはニヤッと笑う。その笑みに脳内で警報が鳴った。

まずいっ……

「お前は酷くされる方がいいんだよな？」

『あ、まって……！いっ！』

片側は指で強く擦られたまま、反対の先端を思いっきり噛まれた。痛みでうっすら涙がにじむ。歯で挟まれた先端を舌先が突いてくる。痛みの中から徐々に湧いてくる快感に身をよじった。

『んっ……あっ、あ……』

口を閉じ続けることなんてできなくて、崩れていく理性の中でどうにかしようと口を抑えようとした。しかし、持っていこうとした手はベッドに押さえつけられて、口はジンの唇で塞がれる。

入り込んでくる舌を阻むことはできず、仕返しと言わんばかりに舌が絡められて吸われて……息ができなくなってきて顔を逸らそうとしても、ジンの胸を押しのけようとしてもキスは終わらない。それどころか更に深さを増していき、口の端から涎が垂れる。

キスしながら片方の手では胸を強く弄られて、もう片方は身体を下へ下へと撫でながらおりていく。

自分の中の酸素が減っていってぼーっとしてきた。でも、下がもう濡れすぎていることくらいわかる。ジンの指が触れて、クチュッと聞こえた音にまた液が溢れた気がした。

「……相変わらずだな」

指がナカを犯していく。クチュクチュ響く音と上を擦る刺激はいつもと同じなのに、今日は妙な違和感を覚える。

その時、チラッと頭をよぎったのはバーボンの顔。昨日、何度も寸止めされた時の。それを皮切りにいろんなことが蘇ってくる。

なんでバーボンのことなんか……今、私に触れてるのはジンなのに。

「……てめぇ何考えてる」

『え……？ひっ、やぁっ……！』

ナカの敏感な所をグッと押されて、外の秘芽も押しつぶされる。その刺激で達してしまった。

「勝手にイってんじゃねえよ」

『はぁ……だって、あ……ね、やだぁっ……！』

一度イった身体は敏感で、簡単にイキそうになる。

「昨日、あの野郎にどうやって抱かれた？」

ジンの苛立ちを含んだ声に思わず顔を逸らした。