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【名探偵コナン】黒の天使

第24章 手解き※


クチュ……と音が聞こえた。

……おかしい。確かに触り方は慣れているようだし、気持ちいいのだけど……この程度でここまで濡れるなんて。

『貴方……何かしたわね?』

バーボンと会ってからここまでのことを思い返す。何か塗られた記憶はないし、キスの味に違和感を覚えることもなかった。それならば、残る可能性は……

『この香り……貴方がやったの?』

「そこに気づくとは流石ですね。弱めの催淫剤ですよ……しかし、お互い様ではないですか?」

首元に顔が近づいてきて、匂いを嗅がれる。

「認めるのは癪ですが、この香りを嗅いでから身体が妙に熱く感じるんです。これもそういった類のものですよね」

そう、今付けている香水はハニトラの任務のために調合してもらったもの。軽い催淫作用があって、男には効きやすい……特に慣れていない人には。だから、バーボンには効きがいいのだろう。

「それでは……根比べといきましょうか?」

『あら、そんなに聞きたいことがあるの?』

「ええ、貴女に対しての興味は尽きませんから」

その瞬間、バーボンの纏っている雰囲気が急に変わった。それは初めて感じるもので、バーボンでも安室透でもない。

誰かわからないままの彼は不敵な笑みを浮かべた。

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『っ……はあ、んうっ……』

中を擦る指の刺激に何度も達しそうになった。なのに、一度もイかせてもらえない。イク直前で指の動きが止まるから、発散できない欲が身体の奥に積み重なっていく。

「さっきから言ってるじゃないですか。貴女が組織に入った経緯、貴女の過去……もしくは、ライとスコッチの件。どれか一つでも答えていただければ、貴女の望むままにしてあげますよ」

『言うわけ……ないでしょ……あっ……!』

再び始まる指の動き。イキたくて仕方ない。答えればすぐにイかせてもらえる。でも、聞いてくる内容が悪すぎる。どれに関しても答えられない。

「駄目ですよ。気持ちよくなりたいなら言ってください」

イこうとして動かした腰は、無情にもベッドに押さえつけられた。

きっと私が折れない限り、この状況は続く。バーボンだって欲は溜まってるはず。それならば、その欲を抑えられないようにしてしまえばいい。

イキそうになって、また指が止まる。その隙にバーボンを押しのけて小瓶の一つを手に取った。
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