第22章 印※
少しずつ剥がされていく絆創膏に妙な緊張感を覚える。傷は塞がってるし痛みはないけど、まだ見た目は少々赤黒くて……。
そこを指でそっとなぞられた。ジンの顔が更に険しくなる。
『ねえ……』
私からしたら今は傷どころではない。ナカに入れられたままの指がもどかしい……でも、動かして欲しいなんて言いづらくて、ジンの腕に触れることしかできない。
「……許さねえ」
ボソッと聞こえた呟きに反応するより早く、傷口を舌が舐め上げた。傷の部分は感覚が戻りきってないからすごい違和感。
『ひゃっ……あっ……』
指がまた動き始め、引きかけた熱もすぐに戻ってきた。ナカの上の方を押すように擦られれば、すぐに達してしまいそうになる。
『うっ……あ、もう……』
ジンの指を締め付けているのが自分でもわかる。目を瞑って迫る快感に……
『……えっ?』
あと少しのところで指が抜かれた。欲しかった快感を得られなくて、身体の奥が疼いて仕方ない。
熱が引かなくてぼーっとした思考の中、不意にジンの顔が近づいてきて口を塞がれる。舌が絡む深いキスは、イクことができなかった身体を更に疼かせる。夢中で舌を絡めていると入口にジンのモノがあてがわれる感覚。
一気に貫かれ、奥を抉られる。その刺激が強すぎてそれだけで絶頂を迎えた。
『んああっ!』
身体が震えジンの肩にしがみつく。やっとイケた……なんて考える暇はない。
『あっ……や、待って……』
静止の声も聞かず、抽挿が始まる。起こしたままだった身体をそっと倒され、繋がりが深くなり、思わずジンの肩に爪を立てた。
「っ……」
少しジンの顔が歪む。それは痛みのせいか、それとも快楽のせいか……どちらにしても綺麗な顔だ。
『も……だめ……イッちゃう……』
「フッ……」
抽挿のスピードが上がって、奥を突く力が強くなる。
『んっ……あああっ!!』
「くっ……」
自分が達すると同時にジンのモノが震える感覚。
……やっぱりちゃんと付けてくれてる。
ゴム越しに伝わる熱になんとも言えない気持ちになる。ハニトラの任務もあるから、ピルは飲んでるしナカに出されたって問題ないのだけど。生で入れられることはあっても、絶対ナカには出されない。
「……シャワー先使え」
『え……』
普段なら限界まで抱かれるのに……怪我してるから気を使ってくれてるのか……?