第22章 印※
ジンの舌が口内を犯していく。それに合わせるように自分の舌を絡めた。口が離れジンと視線が交わる。
「……お前を信じていいんだな?」
『もちろん』
また一つ、嘘が増えた。
「……そうか」
そう言って再び落とされそうになる唇を手で受け止める。
『あの……シャワー浴びたいから……』
「どうせ汗かくじゃねえか。後でいいだろ」
『せめて顔だけ……』
洗いたい、と続いたはずの言葉はキスによって止められた。服に手がかかるのを感じてその手を掴むけど、力が入らない。
「……これ以上待てるかよ」
『これ以上って……2週間しか経ってないけど』
「2週間も、だろ」
……ほほ毎日抱いていればそういう感覚になるのか。ジンが私の部屋で寝泊まりするようになってからは本当に……それを毎回受け入れてしまう私も私なんだけど。
耳に舌が這わされ、服がめくられる。ここまで来たらもう流されるしかない……か。
『んっ……』
耳を噛まれ、背に回った手がブラのホックを外した。片方の胸を手で包まれる。
「……サイズ変わったな?」
『おかげさまで……』
これだけ抱かれたら変わらない訳ない……顔に熱が集まっていくのを感じ、恥ずかしくてジンから目を逸らした。
『んあっ!』
手に包まれていた方の胸の先をギュッと摘まれ身体が反応した。反対側は舌で転がされる。時々噛まれたり……下半身に熱が集まっていく。
下の服に手がかかり、抵抗する間もなく下ろされる……しかも、下着ごと。
『へっ……?ちょっ……!』
肌に空気が触れる感覚に身体を起こした。
『待って……早いよ……』
いつもよりペースが早い。触り方が雑な訳じゃないけど、余裕がなさそう……?
「待つ訳ねえだろ」
『ひっ、んっ……!』
気持ちとは裏腹に身体の準備はできていて、十分に濡れたソコへ指が入ってくる。指が出し入れされる度にクチュクチュ響く音。同時にキスをされて、与えられる快楽に思考が堕ちていく。
「……服脱げ」
そう言われて、着たままだった上の服に手をかけた。その間もナカの指の動きは止まらない。どうにか服を脱ぎベッドの下へ落とした。
すると指の動きが止まる。
『ジン……?』
呼び掛けにも反応しない。空いた手が私の肩に触れた……傷のある右肩に。
「……これ剥がすぞ」
鋭さを増した視線に頷くことしかできなかった。