第18章 何も聞かないで※

いきなり入れられたジンのモノに思わず声が出る。どうにか口を抑えてジンを見る。

いつもとなんか違う……。愛撫もちゃんとしてくれたし、言い方が意地悪なのはいつものこと。それなのに、なんとなく触り方とか、キスの仕方が荒い気がする。

『……怒ってる？』

「……」

返答はないまま、抽挿が始まる。

腰を掴んで奥を抉るように突かれ、快感が押し寄せる。

『んっ！う、ぁっ……！』

一気に絶頂へと向かう。全身に力が入っていく。

『イッちゃ……待っ……！』

「……」

突かれるスピードが増し、目の前がチカチカして……

『んんっ……ああっ！！』

声なんて我慢できるわけなくて、身体が跳ねた。だけど、抽挿は止まらない。

『やっ……イッてるからあ……！！』

身体中が敏感になってるから、突かれながら胸の先端をキュッと摘まれればそれだけで次の絶頂が迫る。

『あっ、それやだっ……！』

胸を触っていた手は下へ伸び、秘芽を擦られた。

『まっ……イク……！』

直前にキスで口を塞がれる。舌が絡んで、僅かに空いた隙間から声が漏れ、口の端を涎がつたう。

『っ……！！』

達するとソレを引き抜かれる。

「……後ろ向け」

力の入りにくくなった身体をどうにか起こして、ジンに背を向ける。震える腕で身体を支える。

『う……あっ』

すぐさまジンのモノが入ってきて腰が反る。

ガツガツと奥を突かれ与えられる快楽に力が入らなくなっていく。

『ああっ……また……っ！！』

身体が跳ねると同時に腕の力が抜けて顔をベッドに埋めるような形になる。でも、抽挿は止まらない。

「……休んでんじゃねえよ、身体起こせ」

『っ……む、り……ひっ……！』

背筋をツーっと舐められる。ゾクゾクする感覚なのに気持ちいい。

その時、肩の辺りに吸い付かれる感覚とチクッとした僅かな痛み。

まさか……でも今まで付けられたことなんてないのに。

『ね、ジンっ……いま……』

聞こうとすれば再度身体を反される。向き合えばジンの余裕もなさそうで。

『……なに、したの……うっ……ああっ！』

「……さあな」

返事はなく、ジンはニヤッと笑ってそのまま突かれる。

やばい、意識持たない……。

そして、何度目かの絶頂。ナカでジンのモノが震えた感覚を最後に目の前が真っ暗になった。