第18章 何も聞かないで※
『っ……いっ、たぁ……』
噛んだ部分を舌でなぞられた。血が出ているだろうか……少しヒリヒリする。
「あの野郎に何された」
『……関係ないでしょ。もうこれ以上何も聞かないで』
「……そうかよ」
手を抑えていた力が離れていき……今度は首に手がかかる。
『……殺す?』
思ったより冷静だ。このまま死んでもいいか、なんて考えが頭をよぎる。
「てめぇが俺を裏切るようなマネすればな」
『今もそう思ってるなら殺してよ……ジンに疑われたまま生きるのは嫌』
今日、本当にあったことは誰にも言う気はない。ライの報告が嘘であることを告げない時点で裏切ってるも同然。それを抱えたまま生きるのは……ジンのそばにいるのは少し辛い。
「……今回はこれ以上聞かないでおく。そのかわり、今晩は付き合え」
そう言われてしまえば頷くしかなかった。
落とされたキスはすぐに深くなっていく。同時に胸を揉まれ、太ももを撫でられる。
口が離れ、それを繋ぐ糸が切れる。ニヤッと笑うジンの顔……やっぱり好きだなぁ……。
ぼーっとしていると胸の先端をキュッと摘まれる。
『んぁっ……』
反対は舐められたり、吸われたり、噛まれたり……。
『あっ……んっ……』
「……あんまり声出すと聞かれるかもな」
そうだ……ここは自室、アジトの中。今までジンの泊まってる部屋でしかしたことがない。もし、誰か訪ねてきたりしたら……。
慌てて口を両手で塞ぐ。そうすると刺激は更に強くなる。
『んっ……ふ、んん……』
「どこまで耐えられるか見ものだな」
下の方へ伸ばされる手。秘部に触れると聞こえる水音。
「いつもより濡れてるな……見られるの想像して興奮したか」
顔に熱が集まる。恥ずかしくてたまらない。
「……こんなんじゃ持たねえぞ」
一度に2本入れられる指をすんなり飲み込んでしまう。バラバラに動かされる指はナカの弱いところを何度も擦る。
『ひっ……んっ……』
胸も一緒に責められれば、息が上がって口が自然と開いてしまう。手で抑えていても、指の間から声が漏れていく。
そんな気分じゃないって言ったのに、どんどん快楽に溺れていく。だけど、胸に底に開いた穴は埋まりそうになかった。
またスコッチの最期の姿が頭に浮かぶ。
「チッ……考え事か?余裕だ、なっ!」
『ひあっ……んんっ……!!』