第15章 弁解と命令※
『……っ、んん……!』
塞がれたと同時に舌が入り込んでくる。あまりにも急だったからされるがままで。前まではだったら耐えられたのに、今は身体が重いせいで簡単に腰が抜けた。
「ちゃんと立て」
『……むり』
いつの間にか腰に回された手。腕は自由になっていたけど、まともに動かせるのは片方だけ……そんなので抵抗できる訳もなく。
『ほんとに……』
「首と下だったよな?」
『んんっ……やっ……!』
首を下から舐めあげられる。時々啄まれたかと思えば軽く噛まれたり……。
『あっ……そこやだっ……』
「濡らしてるくせによく言うな」
秘部の入口を数回なぞられそのまま指が入ってくる。ソコは抗うことなく簡単に飲み込んでしまった。
抵抗したいのに、身体が限界を越えて先へ……快楽を求めてしまう。
バスルームだから音が響く。自分の声と水音は耳を犯し、思考までも鈍らせていく。必死で声を抑えようとすれば、ジンによって口を塞がれる。
『っはぁ……も……だめ……』
脚がガクガクする。イきそう……。
それなのに指が抜かれた。もう少しでイけたのに……行き場を失った快楽は身体の奥で燻っている。
「……駄目なんだろ?」
ジンはそう言ってニヤッと笑った。かと思えば太ももを撫でられ、脚の付け根を指でなぞる。その刺激がもどかしくて仕方ない。
「素直に言えば優しくしてやるよ」
『……優しくされた試しないんだけど』
過去にジンに抱かれて意識が飛ばなかった方が少ないのに。毎回悪びれもなく抱き潰したくせに何を言ってるんだか……。
「会わねえ間に随分生意気になったもんだ」
『貴方は相変わらずね』
挑発するように視線を合わせれば浮かんでいる笑みが濃くなる。目は笑ってないけど。
その時入口に当てられたソレ。ハッとして身を離そうとするけど既に遅し。意思とは裏腹に抗うことなく飲み込んでいった。ナカを満たしていく質量に息が止まる。
「息、止めてんじゃねえよ」
『急に、するからっ……』
立ちっぱなしだから脚が震えて仕方ない。手にも力が入らないし……。
『んああっ……!』
どうにか抵抗しようとした瞬間、片脚を持ち上げられ、最奥を思いっきり突かれた。
身長差があるからどうやっても逃げられない。自分の体重がかかるせいで常に奥を圧迫される。
このままじゃやばいっ……!