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君に出逢えて、恋をして 【鬼滅の刃 冨岡義勇】

第3章 再会












翌日、朝早くから錆兎が家にやって来た。

昨夜、俺が錆兎に「明日は無理だ」と告げると、


『え、何か別の用か?』

「明日うちに…、女子高生が来る」

『………はい?』


「意味が分からないから明日の朝飯食ったら待機!」と言われたので、朝御飯を食べてリビングで待機。
ちなみに朝は豆腐の味噌汁に焼き魚と白米。
焼き魚は勿論鮭だ。

暫くして錆兎が到着。
因みに時刻は7時50分。
早過ぎないか?

リビングのソファーに2人して座り、「さぁ説明しろ」との事なので、昨日の伊黒との会話を伝えたのだが、


「というわけだ」

「ごめん義勇、始めからもう一回説明してくんない?」


伝わらなかった。


「まずその女の子誰?」

「1ヶ月前に駅のホームで会った」

「1ヶ月前?」


錆兎にまだ話してなかったか。
うっかりだ。
俺は1ヶ月前に会った女の子の事を錆兎に話して聞かせた。


「成程、そういう事か!これで大体分かったよ」


物分かりの良い親友で助かった。
これ以上説明しろと言われたら俺はもうお手上げだ。


「ちゃんと返しに来るなんて偉いよな」

「あぁ、多分だが。伊黒は何も言ってなかった」

「…相変わらず仲悪いままなんだなぁお前ら」

「……」


昔はそれなりに仲は良かったと思う。
小学生までの話だが。
中学生になり、俺が言葉足らずなせいで伊黒と、それから不死川も怒らせてしまった。
見兼ねた錆兎が間に入り、「しょうがねェなァ」と、今では不死川はまぁまぁ話をしてくれている。
しかし伊黒とは、あの時をやや引き摺っているような状態だ。


「こればっかりは、俺だけではどうにもならない」

「そうだなぁ、伊黒が少し考えを変えてくれるといいんだけどさ。そういやその子、本当に伊黒の妹なのか?」

「いや、伊黒の兄弟は姉だけだ。俺も聞いてみたが、うるさい黙れと一蹴された」

「…俺もう義勇が不憫でならないんだけど…」


錆兎が気の毒そうに眉を下げる。

なんだか申し訳ない…






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