第74章 忍界大戦7
「何にする?」
リヨクの言葉に買う流れと判断して、レンはメニューを反復する。
「…じゃあ、肉まん。」
「俺も同じのにしようかな。」
「肉まん2つだね。まいど〜。」
その声に赤目の青年が準備に取り掛かり、リヨクが青目の青年に支払いをする。
「はい。熱いから気をつけて。」
カウンターから大きな中華饅頭が差し出された。
「でかっ。」
リヨクが嬉しそうに呟いた。
2人は紙を少し捲り、ふわふわの白い部分に齧り付く。
「「はふはふはふ…。」」
2人の小さな口では一口目で肉には到達出来なかった。
それでも、仄かな甘さが口いっぱいに広がり、思わず笑顔になる。
「ははっ。美味しそうに食べるね。」
「ほんと。屋台出した甲斐があるよね。」
青目と赤目の青年は朗らかに笑う。
2人はぺろりと完食し、
「「ご馳走様。」」
同時に挨拶を返して、屋台を出る。
「また来てね。」
「帰り道、気をつけてね。」
赤目と青目の青年は、手を振ってレン達を見送ってくれた。