第74章 忍界大戦7
「いらっしゃい。」
レン達が中に入ると、柔らかな男の声がかかった。
「やぁ。リヨク君だよね?今日は妹ちゃんと一緒なんだね。」
その男は優しそうな笑みを浮かべて言った。
レンはその姿にどきりとする。
男の容貌は、背が高く、黒髪で、黄金色の瞳に左眼の眼帯。
酷く見覚えがある気がするのだ。
彼と親しかった気がしてならない。
「客か?」
奥から一人男が出て来た。
その姿にも見覚えがある。
眼帯の男よりは背が低く、肌は浅黒で、少し長い黒髪に眼帯の男と同じ黄金色の瞳。
ー何だろう…。
思い出せそうで思い出せない…。