第73章 忍界大戦6
その時、
「だ、誰だ!?」
見張りをしていたのだろう。
霧隠れの男が一人、レン達を見咎めて指をさす。
「お前、さっき入って行った奴だよな!?」
その男は、クナイを構えながら鶴丸に怒鳴る。
「…そうだ。」
「なら、その白い奴はなんだ!?例の化け物じゃないのか!?もう一人はどうしたんだ!?」
完全に間違えられていた。
レンは、やれやれ、と再び大きなため息をつく。
「…やっぱり変なんですね…。」
「答えろ!!」
男は殺気を飛ばしながら怒鳴る。
だが、3人は困り果てるしかない。
レンは敵意がないことを示すように両手を上げた。
鶴丸と薬研もレンに従い、両手を上げる。
「何のつもりだ!」
男は警戒を緩めることなく怒鳴った。
「シカクさんを呼んでください。そうすれば、私が木の葉の者だと証明出来ますから。」
レンは至極面倒そうにそう言った。