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君に届くまで

第72章 忍界大戦5



「な?まだこの運命は確定していない。まだ変えられるんだ。」

薬研は、先程亡くなった女性を思い出す。
レンの話によれば、琴切れるその時まではその人は靄で覆われていた。
それは、逆を言えば靄が消えるまでは、結果は分からないのだ。

だから、レンのことを悪く思わないでほしかった。
彼女は悪意を持って伝えたのではなく、善意で伝えたのだ。
情報は武器だ。
その情報をどう活用するかはその人次第。

「悲観するのは、まだ早いぜ。」

薬研の言葉に、いのの表情が少しだけ和らいだ。

「…そうね。まだそうなると決まったわけじゃない…。」

少しだけ納得は出来たが、不安が消えるわけではない。
いのは、本部がある方角を振り返った。
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