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君に届くまで

第72章 忍界大戦5



「部分倍化の術!」

唱えると同時に肩から手にかけて、常にない程の大きさになる。
チョウジは走り出し、背中に氷が付いている男目掛けて飛び上がった。

「どりゃあ!」


ゴン!!!


大きな衝撃音と共に、大地に少しのひび割れができる。
チョウジがすっと手を離すと、そこには地面に突き刺さるようにして埋まっている白い化け物がぐったりしていた。

「こいつ、昼間の…!!」

「何で…!?さっきまで砂隠れの忍だったのに…!!」

仲間達の間にどよめきと共に更なる不安が一気に広がった。


「見ての通りだ!!目の前にいる奴の中に、昼間の白い化け物が混じっている!!背中に目印として氷を付けてもらった!!そいつを殴れば変化は解ける!!
みんなで化けの皮を引っ剥がせ!!」

シカマルの号令に、その場で大乱闘が始まった。


互いの背中を確認しつつ、見つけ次第集中的に攻撃していく。
白い化け物の割合は、レンの感覚で全体の3割。
3人に1人の計算になる。
正体さえ割り出せば、制圧できない数ではない。



「こいつで最後だ!!」

その声に最後の1体に一斉攻撃が成され、その場に歓声が上がった。



「この場は何とかなりましたね。」

レンは、戻ってきたシカマルに話しかけた。

「まだチャクラはあるよな?」

「はい。余裕です。」

「なら、さくっと次に行くか。」

レンは少し遅れて戻ってきた鶴丸達と合流すると、増設した篝火の撤収作業に移った。
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