• テキストサイズ

君に届くまで

第72章 忍界大戦5



「じゃあ、感知班がそもそも敵に変化してるとか?」

チョウジがのんびりとした口調で口を挟む。

「ないわよ。私が感知班を配置したのよ?みんな仲間だった。白い奴だったら分かるもの。」

いのがすかさず反論する。

「じゃあ、いのが偽物…」
「殴るわよ?」

チョウジが冗談半分で言うと、いのが彼に握り拳を見せながら凄んだ。

「ごめん…。」

チョウジは、即刻彼女から目を逸らしながら謝罪を口にする。

「けどよ、何であんたらは無事だったんだ?仲間に変化してたんなら背後取られても不思議はねぇよな?」

「白い奴からは邪気が出てるので、見れば分かるんです。変化していてもそれが見えれば自然と警戒しますから。」

不思議そうに首を傾げるシカマルにレンは淡々と答えた。

「邪気?」

「なぁに?それ。」

シカマルといのの問いに、レン達は互いの顔を見合わせる。
カカシの時と同様、何と説明すればいいのか分からない。

「…説明出来ないんで、気持ち悪い気配って思ってもらえますか?」

「随分ざっくりだな。」

レンのふわんとした説明に、シカマルは困ったように後ろ頭を掻いた。

「俺も”それ”としか説明しようがなくてな。」

「俺も感覚で分かるだけだ。だから見て分かるのはレンだけなんだ。」

鶴丸と薬研も苦笑しながらシカマルを見る。

「邪気は黒い靄ですが、私だけが見えてるんで私も嫌な気配としか言いようがありません。」

/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp