第69章 忍界大戦3
レン達3人は、付かず離れずの距離を保ちつつ、襲いかかる敵を屠っていく。
白い化け物は主に鶴丸が斬り伏せ、不死身の人間はレンが氷で固めて転がす。
これを地道に続けていくと、いつの間にやら辺りは氷と白い化け物の残骸だらけになっていった。
薬研は振り返り、足跡のように点々と広がるソレを見てから周りを見渡した。
まだまだ敵の数は多い。
「…これ、終わるのかな。」
薬研は少し息を切らしながらげんなりする。
「って思わせるのも敵の狙いの一つかもしれませんよ。」
隣からレンが涼しげな顔で薬研を見遣る。
「まぁ、泣き言言ってもしょうがないさ。何せ戦争だからな。」
鶴丸も微苦笑を浮かべて薬研の肩を叩く。
それを見た薬研は大きくため息をついた。
「…分かってはいるさ。ただ、あまりに多すぎて嫌になっただけだ。」
それを見て、鶴丸は困ったように笑いながら薬研の頭をわしゃわしゃと撫でた。