第68章 忍界大戦2
それを聞いた鶴丸と薬研は顔を引き攣らせた。
地形が変わる程の闘いとはどんなものなのか。想像の範疇を超えている。
「「…それは人間か?」」
2人は口を揃えて問いかけ、カカシは苦笑する。
「正真正銘、人間だよ。」
信じられない思いで、2人はそっとレンを見る。
「…何か、それ聞くと大将が可愛く思えてくるよな。」
「レンって”普通”だったんだな。」
薬研と鶴丸がぽつりと呟くように言うと、レンはあからさまにムッとする。
「…そうですね。そんな化け物と比べられたら誰だって可愛いもんですよ。」
それは否定しない、とカカシは心の中で思う。
「ま、邪気の件はどうにか出来るわけじゃあないが、一応俺も気に留めておくよ。」
「ありがとうございます。」
そうこうしている内に、先程の正面玄関に着いた。
「じゃ、お互い健闘を祈ろうか。」
「はい。カカシさんもご無事で。」
カカシ達が表に着いたと同時に出発の合図が出された。