第68章 忍界大戦2
「うちはマダラって、誰だ?」
それまで黙って聞いていた薬研が尋ねると、レンは暫し考えてから口を開いた。
「一言で言うなら、木の葉最強の忍の一人、ですかね。」
「それって、どれくらい強いんだ?」
鶴丸の問いに、レンとカカシは顔を見合わせる。
伝説すぎて、正直なところ計り知れない。
「たぶんですが、上忍が100人束になって勝てるかどうか、ってところじゃないですか?」
「いや、もっとでしょ。」
カカシから訂正が入る。
「もっとなんですか。」
想像が付かなすぎて、レンはげんなりする。
そんな奴とこれから戦争なんて、勝てるのだろうか。
「道理で里が手を組んだわけですね。」
レンが言うと、まぁね、と言ってカカシは鶴丸達を見た。
「うちはマダラは昔、初代火影である千手柱間様と戦ったことがあるんだ。」
「その初代火影とは、どういった人物だったんだ?」
「うちはマダラと同程度、いや、それ以上の実力をもつ最強の忍でしょうね。」
鶴丸が尋ねると、レンが答えた。
カカシは一つ頷くとまた口を開く。
「闘った結果、うちはマダラは負けたけどね。
2人が戦った場所は元は平地だったのが、大地が裂け、地形が変わり、今は滝が流れる谷になっている。」