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君に届くまで

第68章 忍界大戦2



「だってなぁ…。」

「当たり前に分かるものだからなぁ…。」

「それ以外答えようが無いですし。」

鶴丸、薬研、レンは口々に答える。

「もっと他に何かないの?」

カカシはげんなりする。
それをちらりと見た2人は腕を組んで考える。

「大将は、向こうに渡ってから見えるようになったんだろ?なら大将が一番説明しやすいんじゃないか?」

「初めて邪気に触れた時どう思ったんだ?」

薬研と鶴丸はレンに問いかける。

「初めて触れた時ねぇ…。」

レンは顎に指を当てて思い出す。

「凄く嫌な気配だなって思いました。近寄った瞬間逃げ出したくなるような。」

邪気をはっきり目で見て認識したのは、五虎退の時が初めてだった。

「こんのすけは、縊り殺されるかと思うような禍々しい気、って言ってましたよ。」

ついでに、こんのすけから聞いた話も付け加えておく。

「逃げ出したくなるような、縊り殺されるかのような気配ねぇ。」

カカシも腕を組んで考える。
丁度、大蛇丸と対峙した時に似たような感覚を味わった。

「殺気みたいなもの?」

キーワードに当て嵌まるような、自身の知っているものを挙げてみる。

「違います。似て非なるものです。
なんて言うか…、もっとこう、毒々しいんですよ。とにかく近寄りたくないし、触りたくない。」

「益々分からないねぇ。…で、それがどうしたの?」

「それがシカクさんをはじめ、あの場にいた一人一人を覆うように取り巻いていたんです。」

「全員?漏れなく?」

「そう。漏れなく全員です。」

「これまた不吉な予感がするねぇ。」

カカシはだるそうに後ろ頭を掻いた。
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