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君に届くまで

第67章 忍界大戦1



その後ろ姿を見送り、ドアを閉める。

「レンって、誰にでもそういう感じなんだな。」

「こりゃ敵も相当作ってたんじゃないか?」

鶴丸と薬研はレンを見て呆れた表情を浮かべた。

「…何のことですか?」

怪訝そうに返すレンを見て、2人はやれやれと肩を竦める。

「なぁ、それより。あのサイとかいう後輩君。仲悪いのか?」

鶴丸は先程のやりとりで気になったことを尋ねた。

「いいえ、初対面です。」

「じゃあ、何であんなに突っかかってくるんだ?」

それを聞いて、薬研は不思議そうに首を傾げた。

「あぁ。あれ、たぶん嫉妬ですよ。」

「「嫉妬?」」

2人は、何をどう嫉妬したのか分からず問い返す。

「いのって人と恋仲なんじゃないですか?ちらっと見てたし。単なる八つ当たりじゃないですかね。」

レンはそれに淡々と答えて肩を竦めた。

「…そういうことは分かるんだな。」

「大将の理解相互が難しい…。」

鶴丸と薬研は、改めてレンを掴みきれないことに気がついた。
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