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君に届くまで

第67章 忍界大戦1



「あ、シカマル。レンさんにご挨拶?」

桃色の髪の女性がドアの前に現れた。
黄金色の長い髪をポニーテールにした女性もいる。

桃色の髪の方は、さっきいた見張りの一人だと思われる。

「はじめまして〜!山中いので〜す!」

黄金色の髪の女性が明るく言った。

「私も自己紹介がまだだったわね。春野サクラです。」

いのをちらりと見てから、桃色の髪の女性が柔らかに笑う。

だが、和かに自己紹介を始める2人を尻目に、鶴丸は怒りもあらわに立ち上がった。

「信用出来ないなら今すぐ俺達を元の場所に戻してくれないか?」

「俺達だって、主を戦争になんて行かせたくないさ。それも散々苦しめた里の為に。」

薬研も鶴丸に続いた。

それを見た、いのとサクラは顔を見合わせる。
次いでいのはシカマルを見た。

「あんた何やったの?」

「影縛りを試しただけさ。昨日の今日で共闘するんだ。連携なんて望めないんだから術の一つや二つ試したってバチは当たらないだろ?」

「はぁ?あんたバカなの?昨日の今日だから少しでも信用を築く為に仲良くしとかなきゃいけないんでしょ?喧嘩売ってどうするのよ。」

「それが甘いんだよ。」

「あんたが頭でっかちなのよ。」

「へいへい、そうかよ。ったく、女はうるせぇなぁ。」

そう言ってシカマルは去っていく。
いのはその後ろ姿を見ながら大きく息をついた。
次いで鶴丸達に向き直る。

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