第67章 忍界大戦1
「いや〜。まさか君、抜け忍になってたとはねぇ。」
レンは暗部で、幾度かカカシとも任務をこなしていて面識が辛うじてある。
忘れられても不思議ではない程年月が経っている筈だが、そこは里の誉。しっかり記憶にあるようだ。
彼は片目を細めてにこやかに言うが、言葉と空気は真逆のように感じられる。
「…態々呼び戻して捕まえようってことですか。」
レンは、そっとクナイホルダーに手を伸ばす。
「いや、まさか。これでも俺達、今めちゃくちゃ忙しくてね…。」
カカシは目線で、レンを制す。
「単刀直入に言おう、レン。
火影命令により第四次忍界大戦への出兵を命じる。」
レンはそれを聞いて、瞠目した。
大戦って…。それも…、
「…第四次忍界大戦…?」
また、戦争…。
レンは唖然とするしかない。
それを聞いたカカシ達は瞠目する。
「…本当に異界にいたみたいだね。」
「大戦開幕を知らないなんて…。」
カカシの呟きに桃色の髪の女が答えた。