第65章 演練大会ーその後ー
「あ、おかえり〜。遅かったね…って、レン!?」
偶々、転移装置の近くにいた乱が一行に気が付いたのだが。
声をかけている途中で、燭台切が抱えている毛布の塊がレンだと気づいて、思わず駆け寄った。
「ど、どうしたの!?」
乱は取り乱して、彼女を抱いている燭台切に問い詰めた。
「あー…、後で落ち着いて話すよ。今は先に寝かせてあげたいんだ。」
彼は答えた後、苦笑を浮かべた。
「わ、わかった!レンの部屋に寝かすよね!?」
「うん、お願い。」
乱はそのまま全力で走っていき、燭台切達は微苦笑を浮かべる。