第64章 演練大会ー2日目ー
ピンポーン…
来訪を知らせるチャイムが響いた。
「噂をすれば、ですね。」
長谷部がドアの施錠を解除する。
すると、にゅっと男性が入ってきた。
「加州清光、見つかりました。審神者の方は応接室まで来られますか?」
「はい、行きます。」
レンはすっと立ち上がる。
「私も行くわ。」
七海もレンに続いた。
「俺も行くぞ。」
鶴丸の声にレンが振り向くと、皆一様についていく構えを見せた。
彼女はそれを見て、男性に向き直る。
「全員で行っていいですか?」
そう聞くと、彼は一つ返事で頷きを返してくれた。
「その方が加州さんも落ち着くと思います。だいぶ気落ちされていますから。では、ご案内します。」
「お願いします。」