• テキストサイズ

君に届くまで

第64章 演練大会ー2日目ー



「…おい。その口調なんとかならないか?加州の姿でそれは違和感がありすぎる。」

大倶利伽羅は苦い顔でレンを見た。
言われたレンはキョトンとした後、確かに、と思い直す。

「あぁ…。そう、だな。気をつける。」

レンはなるべく普段の加州の口調を思い出しながら答えた。

「頼むぜ。隊長。」

「いや、隊長は俺じゃない方がいいだろ。この中で適任なのは鶴さんか伽羅さんだと思うが。」

レンは目を瞬かせて鶴丸を見る。

「いや、この中で一番戦術に優れているのはレン…いや、加州だろう。」

「私もその方がいいと思います。」

鶴丸の言葉に江雪も頷く。

「俺は好きに動くぞ。」

大倶利伽羅は1人行動を望むようだ。
レンはそれを受けて暫し考えると、また面を上げた。

「なら、伽羅さんはそのまま好きに動いて。但し、付かず離れずの位置で常に味方の位置を把握すること。」

「あぁ。」

「向こうの布陣を知らないから何とも言えないが、薬研達が戻り次第、作戦を考えよう。その時には薬研と鶴さん、小夜と江雪で組んでもらう。」

「分かった。」

「承知。」

/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp