第64章 演練大会ー2日目ー
――翌日――
『おはようございます。只今より、演練を開始致します。該当の本丸の方は所定の時間にアリーナエリアまでお越しください。
尚、本日より、観覧席がご利用いただけます。この機会に是非間近で刀剣男士の活躍をご覧ください。』
掲示板からアナウンスが流れてきた。
支度を終えたレン達はトーナメントを見るべく、掲示板の前に集まった。
鶴丸が本丸の番号を指で追って探す。
「38…、…。あった。すぐに開始時間になるぞ。もう出た方がいいな。」
「僕は、準備万端だよ。」
「私も準備出来ています。」
小夜と江雪は気合い十分にきりりと締まった顔つきだ。
「俺も大丈夫。」
「みんな良さそうだな。」
加州も答え、薬研が彼等を見回して言う。
「そうだな。レンはどうする?」
鶴丸は薬研に答えてから、レンに尋ねる。
「…うーん…。折角だし観に行こうかな…。」
レンは迷いながらもぽつりと呟くと、出陣する彼等は嬉しそうに微笑んだ。
「なら一緒に行こう。」