第62章 バーベキュー ーその2ー
「レンちゃん、もう大丈夫だよ。君もそろそろお風呂に入って来たら?」
燭台切が促すが、レンは首を横に振る。
「ここまでやったんで、最後まで手伝います。それに焼肉すればどうせまた汚れますから。」
「助かるよ。ありがとう。」
歌仙は、少しだけ困ったように笑う。
彼等はせっせと下拵えを終えていく。
人数が人数だけに量が半端ない。
「おい、持って来たぞ。」
大倶利伽羅が勝手口から顔を覗かせる。
「ありがとう、伽羅ちゃん。じゃあ、ちょっと行ってくるね。」
「お願いします。」
燭台切は庭の準備の為に出て行った。
「あぁ、レン。このボウルに重し皿乗せておいてくれるかい?」
「わかりました。こっち切り終わりました。」
「僕も混ぜ終わったから合わせよう。」
歌仙はレンの切った肉を調味料に漬け込んでいく。
「これで最後かな。」
「そうですね。後は片付けるだけです。」
「よし。もう一仕事がんばりますか。」
2人は手分けして後片付けを始めた。