第62章 バーベキュー ーその2ー
夜になり、続々と刀剣達が庭先に降りてきた。
「本当に狩ってきたのか…。」
「鹿だ…。」
「ここだけ見るとエグいね…。」
山姥切、骨喰、鯰尾は、捌いて残った鹿の首を見て引き攣っていた。
「鹿を狩ってくるなんて。どこまでもぶっ飛んでるな、主は。」
「ほんとにねぇ。」
「けど、あれだろ?今回は短刀達で獲って来たって聞いたぜ。」
日本号、次郎太刀、御手杵が縁側に座って酒を飲んでいる。
「俺と安定も一緒に獲って来たから。」
「寧ろ、とどめを刺したのは僕達!」
加州、大和守は風呂にでも入ったのだろうか。タオルで頭を拭きながら彼等の話に加わる。
「へぇ。どうやったんだい?」
得意気に笑う加州達に、次郎は問いかける。
「それがね…」
安定は次郎の近くに座り込んで楽し気に話出し、加州もその近くに座った。