第62章 バーベキュー ーその2ー
「…何か思いついたな。」
「俺、嫌な予感する…。」
「ボクも…。」
にんまり笑ったレンを見て、薬研、厚、乱は顔を顰めた。
「バーベキュー、したいですよね?」
「そうだね…。」
「今はもうあんまり思わないけど…。」
乱と厚は揃って、レンから視線を外す。
「鹿肉、食べたいですよね?」
レンと目が合った薬研は頬を引き攣らせながら遠慮がちに答える。
「…そう、だな。珍しいから食べてみたかったが、難しいなら…」
「狩りに行きましょうか。方法を教えますから。」
「「「そうきたか…。」」」
3人は両手をついて項垂れた。