• テキストサイズ

君に届くまで

第62章 バーベキュー ーその2ー



厚、薬研、乱は3人仲良く壁に背を預けレンの行動を眺めている。

「…何かさ、レンがわらわらといるって不思議な光景だよな。」

「しかも、号令もなく統率がとれてるときた。」

「あ、始まった。」


だだだだだだ…


地響きのような音と共に、レン達が一斉に雑巾掛けをしだした。
道場の端から端へ、一矢乱れぬ動きはある意味圧巻だ。

「おぉぉ!見応えあるのう!」

陸奥守は面白そうに乱達の側に来て一緒にそれを眺める。

4往復程度しただろうか。
レン達は一斉に雑巾掛けを止めて、バケツに雑巾を集めていく。そして、

ボボボン!

一斉に消えた。

「さて、と。」

レンは次に、刀置き場に足を向けた。
稽古時には必ず持って来させている本体だ。
そうすれば稽古中に怪我をしてもその場で治せてしまうし、少しくらいの無茶もできる。

レンは一振り一振り鞘から抜いて状態を確かめる。

「これダメかな…。」

傷を見つけると、側に置いてあった小さな葛籠から玉鋼を一つ出す。そして手を翳してチャクラを流して修復する。

「お、治った。」

後ろから嬉しそうな声が聞こえた。
どうやら、厚の刀だったらしい。

「後は、これとこれか…。」

大きい刀と中位の刀を鞘から抜いて並べ、チャクラを流す。

「よかったじゃん、兄弟。」

「あ、あぁ…。」

「温かいね。」

骨喰と歌仙だったようだ。
/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp