第8章 資材集め ーその1ー
この反応、だんだん面倒になってきたな、とレンは思う。
と言うことで、お付きの鳴狐は見ないことにする。
「何とか言いなさいな!人間!」
「影分身です。以上。」
「それだけですか!他にもあるでしょう!?言うことが!」
「ささ、準備できましたから陣に入ってください。」
というと、いつの間にか鳴狐の背後にレンが立っておりぐいぐいと方陣の中へと促す。
まだ何事か文句を言っているお付きの鳴狐に”見ざる言わざる関わらず”を通し、影分身は水晶にチャクラを流し込む。
すると水晶が輝きだし、方陣も淡く光り始める。
「いきますよー。」
レンの面倒そうなかけ声と共に方陣は一際光を放ち、鳴狐と五虎退を包み込む。
そのまま、2人の姿は忽然と消えた。