第52章 審神者代理
「レンちゃん!お客さんだよ!応接室に行っといで!」
ガタガタ、キンキン、という工事音がひっきりなしに鳴る中、レンは来客の知らせを受ける。
「わかりました!」
呼びに来てくれた人に了承の返事をすると、一緒に作業していた人に一言謝りを入れて、その場を離れる。
ここを訪れる人と言えば、依頼をしてくる瀬戸さんくらいだろうか、とレンは当たりをつける。
珍しいな、とは思った。
態々レンが働いている所にまで来たことは一度もなかった。大概電話が事務所に入り、夜に依頼を受ける。
余程の急ぎの仕事と見える。
場合によっては、ここを影分身に任せるしかない。
本丸から離れている以上、あまりチャクラは使いたくはない。どんな不測の事態に見舞われるかわからないからだ。
取り敢えずは、依頼内容を聞かなければ。