• テキストサイズ

君に届くまで

第47章 政府の企み


「すみません、墓穴掘ったかもしれません。」

「何が?」

「簡易転移装置を持っていることを言ってしまいました。」

そのことか、と加州は肩を竦める。

「いいよ。それよりこれを見つけたことの方がお手柄だよ。」

「よくわかったな。」

薬研が聞くと、

「音がしたって言ってたな。」

大倶利伽羅が代わりに答えた。

「はい。キーンという耳障りな音がしました。原因はこれだと思います。」

そう言って、蜘蛛の残骸を指差す。

「じゃあ、その音を頼りに他を探してみる?」

大和守が提案する。

「まあ、常に近くにいるなら探せますけど。たぶんもう近づいては来ないと思いますよ。」

「でも、常に見張られてるみたいで居心地悪いよね。」

乱は嫌そうに言い、彼等は揃って頷いた。

/ 1263ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp